bookmark_border造作家具のソファ

暮らしの中のこの1品。
今日のこの1品は、造作家具のソファです。

もし、これから家を建てるという方がいらっしゃったら是非とも検討してみていただきたいのが造作家具です。造り付けとも言いますかね。
わたしは今まで4回引っ越していて、5回目は無いと思っているんですけれども。それは4回目の引っ越しが新しく建てた家への引っ越しなので、そうそうイレギュラーなことが起こらない限りこの家が終の棲家かと思っているからです。
今後も引っ越しがあるということを考えると、家具選びは難しくて困ることもあると思います。最近は家具のレンタルというのもあるので、引っ越しが多い方などは家具のレンタルを考えてみるのもアリですかね。

それで、造作家具の話なんですが。
我が家はこのソファ以外にも本棚や収納棚などいくつか造作家具にしたのですが、ぶっちゃけ良いことしかないです。
もしかしたら家具を買うより造作する方が高くつくということがあるかもしれませんが、家づくりの一環なのであまり気にならなかったというのが正直なところです。
例えて言うと、オールインクルーシブの旅行のマッサージみたいな感じですかね。行ったことないけど。
果たしてこの例えが分かりやすいかどうか怪しいところではありますが、乗りかかった船ですのでこのまま出航いたします。

オールインクルーシブとは何ぞやって話ですが、一回お金払えばあとは支払いしなくていいやつっぽいス。
「オールインクルーシブとは、旅行代金にホテル滞在中の様々な費用がすでに含まれているホテルプランです。」ってトラベルコちゃんが言ってたっス。
だから、多分だけど普通の旅行より高いっス。
例えが続きますが、オールインクルーシブの旅行が20万円だとしましょう。でも20万円払えばあとはタダ。毎日マッサージしようが毎食ルームサービス頼もうが、ホテルのビーチでパラソルの下ビーチチェアに寝そべってカクテル飲もうが追加のお支払い無し。
一方普通の旅行で宿泊費10万円だった場合、マッサージしたら60分で1万円、夜小腹が空いたからルームサービスでサンドイッチ頼んだら2千円、パラソルとビーチチェアをセットで1日レンタルしたら3千円、パイナップル刺さったカクテル一杯2千円するんですけど、という具合にどんどん追加のお支払いが出てきます。

つまりそういうことです。

いや、どういうこと?って言うね。

つまり家づくりの予算内に家具も入っているのか、追加の支払いで家具を買うのかで感覚が違ってくるということです。
極端な話、家の中の家具をすべて造作家具にしたら、追加で家具を買う必要が無いのでお金がかかりません。
造作家具はいわばオーダーメイドなのでおそらく高いと思うのですが、家づくりの予算の中に入っているので、このソファがいくらなのかハッキリ分かりません。大工仕事の中のひとつなので、この部屋のこの壁を作るのにいくらかかったのかが分からないという感覚に近いです。
ちなみにこのソファは棚のような板の上に緑色のクッション部分が乗っているような作りなのですが、このクッション部分は設計をお願いした建築家さんがもともと持っていたものでした。ほかの家で使う予定だったのが使わなくなって家に置いてあるとおっしゃっていて、我が家にサイズがぴったりだったので、差し上げますと仰っていただき、大変ありがたいことに譲って頂けたので、このクッション部分に必要な金額が分からないということもあります。
一方普通に購入するタイプの家具は基本的に住宅ローンに組み込めないので、引っ越しを機に家具を一式買うとなると住宅ローン以外に結構な出費になります。

でも追加で買う家具も予算を決めておけばいい話と言われたらそれまでなんですけどもね。

とりあえず、視点を変えて造作家具の良いところをお伝えしていきたいと思います。
まずは何より思い通りになるということ。
これに尽きるかもしれません。
わたしがこのソファを造作する上で外せなかったのが、ソファを浮かせたいということでした。さるのこしかけのように、いきなり木からニョキっと生えてるようなイメージ。

造作家具

実際に出来たのがこちら。
正面から見るとこのようになっています。

横から見るとこんな感じです。
いわゆる脚的なものがなく、壁から棚が出ていてそれにクッション部分が乗っているような状態です。
脚が無いと何が良いかというと掃除がしやすいということと、見た目がすっきりするということです。
そして見た目すっきりに影響しているのがソファの下に作っていただいた棚です。ここに通常ローテーブルの上に置くような、リモコン類、ティッシュなどが入っています。すぐ手に取れるのに出しっぱなしにならないというところがとても気に入っています。

ふだんはこのソファのサイドにゴミ箱とシュレッダーが置いてあります。

そして棚の上にクッション部分が乗っているだけなので、クッション部分を取り外すとこのようになります。

長い机にもなる、というお得感よ。
この使い方はもともと予定していたわけではなく、あとから「こういう使い方も出来るな」と発見したものなのですが、結果オーライでした。

もともとローテーブルを置く予定がなかったのですが、ローテーブルとかサイドテーブルが無い時に困るのが飲み物の置き場所なんですよね。それも考えてクッション部分の左右の余っている棚スペースに飲み物を置いています。
ローテーブルが無いだけで部屋が広く感じるし、でも必要なモノを置くスペースはあるというのがとても良いです。

ちなみにこの写真で分かるようにソファの棚の延長がそのままテレビ台になっています。

あ、あと造作家具のデメリットをあげるとしたら移動できないということですかね。
部屋の模様替えとががお好きな方だと向かないかもしれませんが、もし家づくりを検討していて、造作家具もいいかもしれないと思われた方は、ぜひじっくりと考えていただくことをおススメします。自分の思った通りの造作家具が出来たら生活満足度がかなり上がるように思います。

オールインクルーシブで海外旅行に行きたいな、なこの1品。
今日もこのコに首ったけ。

次回のこの1品は「福枡」です。

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