今日のこの1品。
ネパールのマラカスです。
マスカラじゃないよ、マラカスだよ。
義理の妹からお土産でもらいました。
これはヤシの実なのかなぁ?
いびつな丸で謎の模様が一周ぐるりと掘られていてマットな質感が可愛いです。
どうやら、マラカスというのはヤシ科のマラカの実から出来ていて、それの複数形でマラカスと言うみたいです。
お土産然としているマスカラはニスを塗ったような感じでツヤッとしていて、なにかカラフルな絵が描いてあるイメージですが、このマラカスはいい意味で手作り感があるというか、丸にその辺に落ちていた棒をブッ刺しただけみたいなこの雑さというか、あざとさが皆無で商売っ気のない何とも言えない佇まいが可愛いです。
それにしても、マラカスってのは非常にご機嫌な楽器だなぁと思います。
もともとラテン音楽で使われていたようで、このマラカスのご機嫌感はそこからきているのかしら。
このマラカスはひとつですけど、マラカスを両手に持って頭の当たりでシャカシャカ振ったらお尻振って踊りたくなるあのご陽気感。
チャッチャカ、チャッチャカ、チャカチャカチャカチャカ、というリズムで振っていると、不思議と自ずとハッピーになってきます。
楽しいから笑うんじゃない、笑うから楽しいんだ、というあの感覚。
楽しいから振るんじゃない、振るから楽しいんだ。
だって、マラカス振りながら落ち込め、と言われたらちょっと難しそうな予感がします。
マラカス振りながらマンボNo.5を踊って落ち込め、と言われたらさらに無理。
水曜日のダウンタウンで「マツケンサンバを踊りながら泣くことなど出来ない説」というのをやっていましたが、マラカスにもマツケンサンバに似た多幸感があるような気がしています。
常に長調であり、ノー短調。
タンバリンとかもご陽気ですけど、タンバリンを家で叩いていたら日本の住宅事情的になんらかの問題になりかねない感じがありますが、マラカスは音が控えめなわりに非常に明るい雰囲気を持っていると思っています。
ピアノやギターと違って技術の必要が無く、振りさえすれば音が鳴るという人を選ばない感じもオープンマインドな感じで良きです。
常に明るいのがいいのかはさておき、根暗ならぬ根アカなひとのほうが人生楽しそうですよね。
たぶん、実際の人当り的は「暗くてあんまり喋らない人」と分類されがちな人も根が明るいという場合は往々にしてあると思うので、パッと見では区別付かないかもしれませんが、自分の中でこれが楽しいというのがひとつあると人生とても楽しそうだなという感じはします。
その最たる人がさかなクンなのでは、という気がしています、なこの1品。
今日もこのコに首ったけ。
次回のこの1品は「笛」です。
また次回。