bookmark_border新正堂の切腹最中

今日のこの1品。
新正堂の切腹最中です。

いままで存在は知っているけれども食べたことが無い、というものが世の中にはいろいろとあるかと思いますけれどもいかがでしょうか。

わたしにとって切腹最中もその存在でして。
わりと散歩好きなので、いぜんどこかの駅からどこかの駅まで電車に乗らずに歩こうっと、と思って歩いている最中に切腹最中の新正堂があるのを見つけまして
「へぇ、切腹最中ってこのお店で売っているんだぁ」
と思いつつ、最中が閉じられておらずあんこ過多なこの最中を買うには至らず、どら焼きか何かを買って帰った覚えがあります。
もしくはそのときに切腹最中を買っていたのかもしれませんが、いろいろと記憶を失いがちなわたしとしましては食べた記憶がゼロになっている可能性も無きにしも非ずなのが少々切ないところですけれどもね。
そんな切腹最中をこの度夫の出勤土産で頂きまして、食してみました。

わたしにとって、あんこというものは大人になってから食べられるようになったもの、という感じでして、幼少の頃は「食べろと言われれば食べますけれどもあまりテンションが上がりません…」という存在でございまして。
そんなあんこビギナーからすると切腹最中のあんこのはみ出し方がちょっとヘビィだなと思っていたのですが。
むしろあんこよりも最中の皮の方が好きかもしれない、と思っていたのですが。
むしろアイス最中の方がもっと好きかもしれない、と思っていたのですが。
人生で一番うまい最中はチョコ最中のぬ~ぼ~だと思っていたのですが。
いやいや、チョコモナカジャンボももちろん美味しいし甲乙つけがたいですね、と思っていたのですが。
つーか、ぬ~ぼ~ってたぶん30年くらい食べてないのですが、今でも美味かったって思っているって、たぶん記憶が美化していますよね、と思っていたのですが。
いやぁ、食べてみないと分からないもんですね。
というか、人生、何事も経験してみないと分からないもんですね。

何とこの切腹最中のはみ出したあんこの中には餅がいるぞ!
全部あんこと思うなかれ、ちょうどいい具合に餅が出てきて感激するぞ!
餅っつーか、正しくは求肥だぞ!

まさかね、餅が潜んでいるとは思いもしませんで、あんこ過多でヘビィだと思っていて、どうもすいやせん、という感じです。

噂で聞くところによると、サラリーマンの方とか、取引先にご迷惑をおかけした際にこの切腹最中を謝罪の品として持って行って、切腹したいくらい申し訳ございません、という誠意を表すようなのですが、これを貰ったらちょっと嬉しいですね。
最中程度で済むと思うなよ、というミスの可能性もありますので、切腹最中で全てがまかり通るとは思えませんけれども、甘いものを食べながら怒れる人はあんまりいないと言いますので、その点、許される可能性を秘めているかもしれません。

切腹最中というネーミングからして、ただのお友達へのお土産として持って行くには、ちょっとどういう意味だろう?と深読みしそうになりますので、普通のお土産としてのニーズがそこまであるのかちょっと心配になりますが、大正元年から続くお店のようですので、いらん心配ですね。

パッケージの箱も真ん中の部分が赤くて切腹を連想させるような気がしますが、そういう意味で赤いのかしら?
でも紺と赤のカラーリングが洗練されていておしゃれな印象です。

それにしてもあんこってお茶と共に頂いてももちろん合いますし、コーヒーのお供としてもとても良い相性を持っているので、年を取るにつれてあんこのおいしさに気づき始めている次第です。

砂糖たっぷり入っていても、言うても豆ですしね。
小さい頃はこしあんの方がまだ食べやすいと思っていましたが、いまとなっては粒あん推し。
そして、バターが入っていれば尚よし、というあたりがまだ真のあんこ好きにはなり切れておらず、あんバタという魅力から脱却できていなそうな気がします。

トリキバーガーのモーニングのあんバタパンが写真よりあんこ多くて得した気分でした、なこの1品。
今日もこのコに首ったけ。

次回のこの1品は「コーンポタージュ」です。
また次回。

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