bookmark_borderOHTOのレターオープナー

今日のこの1品。
OHTOのレターオープナーです。

OHTOってあんまり聞きなじみが無い会社だなぁと思ったら、なんということでしょう。
2019年に創業100周年を迎えたオートさんは、世界で初めて水性ボールペンを生み出した会社らしいです。
あとは多くの人がお世話になっているであろう、ガチャ玉。
ホチキスでは留まらないくらいの厚みの紙類を止める四角い銀色の例のアレです。
そして存じ上げませんでしたが、ガチャ玉を押し出してくれる器具のほうは「ガチャック」という名前らしいです。

今日は、そんなボールペンとガチャ玉という文房具界の大御所を抱えるオートさんの、レターオープナーの紹介でございます。

このレターオープナー、地味ですがとてもいい仕事をしてくれます。
ホームページの社長さんのご挨拶に
「ステーショナリーは日常生活の中のほんの一部でしかありません。お客様の生活のそのほんの少しの時間が幸せであるように、ほんの少しの時間を満足して頂くために、我々の企業活動はありたいと考えております。」
とあります。
このレターオープナーこそ、まさしくそれ。
別に封書の開け方なんて、ほんの数秒のことだし、手でビリビリと破いて開けたっていいし、はさみで切って開けたっていいんですけど、このレターオープナーを使って開けたときの満足感はなかなかのものです。

まず、開けやすい。
そして、開き方が美しい。
続いて、ゴミが出ない。

オートのレターオープナーを使って開けた封筒がこちらなんですけれども、お判りいただけますでしょうか。封筒の片側?しか切れていないので、はさみで切った時みたいに、切れ端のゴミが出ないのです。
あれ?この封筒、まだ開けてなかったっけ?と思うほど、封筒自身が切られたことに気づかなそうな最小限のキズで済ませる鮮やかさ。
そしてかなりキワの方を切ってくれるので、封筒を開ける時に中身の書類なども切ってしまうことがほぼ無い。
紙一枚の厚さって0.1㎜とかの世界だと思うので、その一枚だけを切るというのに適した刃の長さとか、親指をフィットさせる丸い窪みとかに企業努力を感じます。

先日テレビで映画ミッションインポッシブルの裏話を見たのです。
トム・クルーズが腰にワイヤーをつけて天井から落ちてきて、床スレスレでピタッと止まるというアクションについてだったのですが、調整して何回やっても頭が床についてしまうNGが続き、もうダメかなと思っていたら、トムがスタッフに「コイン持ってる?」って聞いてスタッフが持っていた2ポンド硬貨を靴の中に入れてみたら、あらまあびっくり大成功、という話。
2ポンド硬貨の重さって12gらしいんですけど。
いやいやいやいや。
12gて。
12gくらい無くてもその体幹でどうにかなるだろ、と脳内で悪態をついてしまい、トムの努力を信用出来ないひん曲がった性格のわたしが、なぜかオートさんの企業努力(想像)には拍手を送りたくなるから、トム、ごめん。

使い方もレターオープナーの溝を封筒に合わせてスライドさせるだけなので、簡単です。
カッターみたいに刃がむき出しになることもないので、手を切ったりすることもないですしね。
黒い楕円形のデザインはもし床に転がっていたら一瞬コックローチかと間違えそうな気もしなくもないですが、いかにも安全そうな角の無いまるっとした形と黒いボディに白文字というモノクロのスッキリさがグッドデザインだなと思います。
オートさんではこのデザインでいろんなカラーのものとか、同じシリーズのレターオープナーでそら豆っぽい形のものなどもありますが、個人的にはこの楕円型の黒が一番好きです。

裏にはストラップがつけられるであろう穴もございますので、無くしそうな方はキーホルダーにしていただいても良きかなというオートさんの心遣いだと思います、なこの1品。
今日もこのコに首ったけ。

次回のこの1品は「文房具入れ」です。
また次回。

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