珈琲考具の焙煎器

今日のこの1品。
珈琲考具の焙煎器です。

家でコーヒー豆を焙煎するという生活を今年から始めてみています。
今まではコーヒー豆屋さんで焙煎してもらった豆を買って帰って家で挽いて飲んでおりました。
生豆を自家焙煎してその豆を挽いてコーヒーを飲む、という一連の流れからイメージするのは、①どこの国の②どこの農園の③どれくらいの量の豆を④どれくらいの火力で⑤どれくらいの時間焙煎するのか、というそれぞれの味の違いを比べながら自分好みの味を探るという、研究を兼ねた趣味のような感じかと思います。
それが出来たらさぞ美味しいコーヒーを淹れられるようになって、そんじょそこらの適当な店でコーヒーを飲むくらいだったら自分で淹れた方がよっぽど美味しいということになりそうな気がします。

だがしかし。
残念なことに自家焙煎をしているわたしたち夫婦は、「自分で生豆を焙煎して挽いて飲む」という形から入る行為自体にエクスタシーを感じておりますので、味がちっとも分からねぇです。
いろんなコーヒー豆を試していますが、だいたい「苦め」か「酸っぱめ」かのどちらかの感想しか出てこないっていう。
「苦め」か「酸っぱめ」の違いって浅煎りか深煎りの違いなので、豆本来の味としてはひとつも分かっていないというのが正しいかと思います。
豆の味がどうこうよりも燕三条のステンレスの焙煎器のデザインがかっこいいとか、グッズありきのコーヒー好き。
ちなみに今まで焙煎して飲んだのはタンザニアとブラジルとコロンビア、グアテマラ。
おそらく飲む人が飲めば、フルーティー、甘味とコクのバランスが良い、まるでチョコレートのよう、みたいな感想があるような気もします。
その辺の繊細な味の違いが分からない反面、どれを飲んでも美味しいと感じられるのでそれはそれで良いかとも思います。

使い方としては、この焙煎器をコンロにかけてくるくる回してしばらくすると豆がパチパチと音を立ててきます。そのまま火にかけ続けていると今度はチリチリという少し高音の音が聞こえてくるのでそこで火を止めるとわりと深煎りっぽくなります。
最初のパチパチで止めると浅煎り。
火を止めたらバットに豆を移して冷ましたら出来上がり。
バットに入れると煙がモクモクと出るので、注意が必要かもしれません。我が家では火災報知器が「カジデス、カジデス」と反応してしまい、違う違う!と慌てふためきました。

※コンロに焙煎器を置いているイメージ画像

このコンロでは実際に焙煎器を使っていません。
試してもいないのですが、おそらくセンサー的なものが働いてしまい、火がごく弱火になってしまいそうなので、実際はカセットコンロで使っています。
そして焙煎し終わると「チャフ」と呼ばれるコーヒー豆の燃えカスみたいなのがコンロの周りにいっぱい落ちるので、風の無い日に外で焙煎する方がキッチン回りを汚さなくて済むので良いかと思います。さらに焙煎専用の小屋なんかあったらなぁと、形から入る身としては思っております。

焙煎器を火にかけている時間は20分くらいかなと思うのですが、火にかける前にまず生豆の状態の豆をチェックして虫食い豆や変形豆などを取り除いたりするので、豆を冷ますまでのすべての工程を入れると小一時間くらいかかるかと思います。
この工程を考えたら焙煎してくれた豆を買ってくるというのも手っ取り早くてそれはそれで良し、とも思いますけれども、以前その場で焙煎してくれた豆を購入していた時は、200gで1000円~という感じの価格帯だったのが、生豆だと1㎏で1000円以下だったりするので、自分でやれば5分の1くらいの価格で飲める感じです。
焙煎を趣味として考えたら、趣味と実益を兼ねていて、なおかつ素人でもそこそこ美味しい豆が焼けて(豆の違いが分からないわたしが言うのも憚られますが)満足できるのでなかなか良い趣味かなと思います。

苦いだけの黒い水じゃなければわりとどんなスタイルのコーヒーでも好き、なこの1品。
今日もこのコに首ったけ。

次回のこの1品は「入浴剤」です。
また次回。

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