南部鉄器の朱肉入れ

今日のこの1品。
南部鉄器の朱肉入れです。

フクロウの形が可愛い朱肉入れは実印を作ったときに一緒に購入しました。
家を建てるにあたって実印が必要で初めて夫が実印を作ったのですが、実印が必要な時って高額な金銭が発生する場合が多いので、ポンポンと気軽に押せるスポンジの朱肉ではなく「いざ、判を押します」的なワンクッションを置いて所作も含めて判を押すという行為を高めるために購入したような記憶があります。
その理由は後付けであり、当初そこまで考えていたわけではなく、ただ単純に可愛かったから買ったような記憶もあります。
でも、本当に押す時は施工会社の方が朱肉を持参していたので、結局その朱肉を使って押したためこのふくろうの朱肉入れは実印に対しては本領発揮しないままになっています。

それまでは実印が必要な生活を送っていなかったので
「ていうか、実印ってなに?」
という感じだったのですが、実印の定義はいくつかあるみたいですね。
わたしの旧姓はハンコ売り場に行けばだいたい見つかりそうな名前なのですが、夫の名字は珍しいのでそもそも既存のハンコというものが存在していなくて、シャチハタ作るのにオーダーしないといけないので、家にあるハンコでも印鑑登録さえすれば実印として使えるものもありあそうです。
でも、実印と言えばあの難解な蛇がのたうち回ったような字体がセオリーみたいなところを感じますよね。ただ、そこまでのフォントはトゥーマッチな感じがあったので、フォントは変わっているけれどミニマムで比較的迷路感の少ない字体にしました。

実印のほかに先日ご紹介した印こけし、それともう1本ふつうの印鑑があり、シャチハタで作ってもらった印鑑もあり、それとは別に夫が持っている印鑑もあるので、現在の名字の印鑑が計5本あって名字過多になっています。
もうさすがにこれ以上ハンコが増えることは無いかと思っていますが、もしかしたらわたし個人の実印が増えるということも無きにしも非ずでありまして、それに引き換え確実に朱肉はこれひとつあれば一生使えそうなので増える心配はなさそうです。

こちらがフタを開けた中身の朱肉。
ネチネチ系の本朱肉が入っていて、容れ物が鉄器なのでそこそこ重たくて重厚感があります。
机の上から足に落としたらなにがしかのケガを負いそうな気がする重さになっています。

ちなみに最近友達が実印を作ることになったそうで
「実印って下の名前だけでもいいみたいだからそうしたの」
と言っていました。
仮に名前が「磯野ワカメ」だとしたら磯野印ではなくワカメ印にしたということですね。
他の友達にそれを言ったら「下の名前の実印なんてふざけてるでしょ(笑)」ということを言われたそうですが、まぁその感覚も分からんでもない。
「5千万円のローンを組みます 磯野」
だったら、ふむ、という感じがしますが
「5千万円のローンを組みます ワカメ」
とあったら、Fromワカメ♡な感じがギャグっぽくて友達同士のやり取りのようなカジュアルな印象を与えるのでお堅い書類にそぐわないんじゃないかしらということでしょうね。
でも、実際のところ女性の場合は結婚離婚再婚などで名字が変わることも多々あり得るので、下の名前の実印というのはわりと理に適っているみたいです。

どの名字でも好きなの選んでヨシという世界線だったら、星野さん、観月さん、天海さんあたりの空っぽい雰囲気の名前に惹かれます、なこの1品。
今日もこのコに首ったけ。

次回のこの1品は「ハンコケース」です。
また次回。

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