bookmark_borderMAISONDANDOYのスペキュロス

今日のこの1品。
MESONDANDOYのスペキュロスです。

この家の形の缶がとっても可愛くないですか?
なんとも可愛くて、缶欲しさに夫に買ってきてもらったこちらのスペキュロス。
スペキュロスとはなんぞや?という感じですが、シナモンやナツメグなどのスパイスが入ったバターたっぷりのビスケットのことをスペキュロスというそうです。
缶目当てではありましたが、歯触りがザクッとしていてシナモンの香りがしてとてもおいしいです。
初めて食べた味ではなくて、食べたことある知ってる味!と思いましたが、カルディみたいな海外の食品を取り扱っているお店などでよく見かけるロータスっていうメーカーのカラメルビスケットに似てます。あれの高級版という感じの味です。
と思ったらロータスもベルギー生まれなんですね。

http://www.lotusbakeries.jp/lineup/biscoff.html

一方、メゾンダンドワ、と読むらしいこちらのお店はベルギーのお店で1829年にブリュッセルで創業したらしいです。ロータスにが1932年創業とあったので、ロータスよりも103年も先輩になりますね。

http://www.cselect.jp/


そして創業から183年後の2012年に海外1号店として東京大丸にオープンしたそうです。
大丸東京以外はすべてベルギー国内で7店舗あるそうですが、海外1号店がなぜ日本でなぜ東京大丸だったのでしょうか。

大丸の食品部門のスイーツ担当の方がベルギーに行った際に、メゾンダンドワのクッキーを食べて感動して社長を口説き落として出店してもらったというのが「ぽい」気がします。
以前にそういうのをテレビで見たことがあるのでそれの刷り込みだと思います。スイーツ担当の社員の方が、地方のお菓子屋さんを訪ねて我が百貨店に出店してほしいと懇願している様子を見たのです。
そうじゃないとなると、メゾンダンドワ側からの要請ということになりますが、かなりの日本びいきの社長さんでもいらっしゃるんでしょうか。日本が好きで来日した際に駅直結のアクセスの良さとスイーツフロアの賑わいを見て、わが社が海外に出店するときは東京大丸しかない、とかになったんでしょうか。

それにしても日本特有なのか、海外の有名な料理とか名物を国内に持ってくる力がすごいですよね。

わたしたちが新婚旅行でフランスに行った際にモンサンミッシェルに行き、名物のふわふわオムレツを食べたのですが、そのあとに東京にこのモンサンミッシェルのふわふわオムレツ屋が出来たと知ってびっくりしました。
それも海外初出店。
もう少し近場のヨーロッパあたりから出店して攻めていった方が良い気がしますが、日本人の右に倣え的な性格も影響しているんでしょうか。
日本人のイメージですが、たぶん「これが名物」って言われたら、素直にそれを食べる人が諸外国に比べると多いのではないかなと思います。
だから、モンサンミッシェルのふわふわオムレツも日本人ツアー客がめっちゃ食うんでしょうね。
ガイドブックが教科書みたいな。
我が夫もそのタイプです、と言いたいところですが、結局のところわたしもそのタイプのようです。
以前にクロアチアに行ったときに、ニンという場所に塩田があって塩が有名という情報をガイドブックで見て、お土産の塩を求めに右に倣えと赴きました。
多分いろいろなお店でニンの塩を扱っているとは思うのですが、ガイドブックに載っていたこの塩という目的で、掲載されていた店に買いに行きました。
そして、コレだな、という塩を見つけてお土産用に購入すると店主の方が
「どうして日本人はみんなこの塩を買っていくの?」
とたいそう不思議そうにしていらっしゃいました。
まあそうなりますよね。
当時はそこまでネットの情報も多くなく、クロアチアに関してのガイドブックも少なめだったので、みんな同じガイドブック見て買いに行っていたんでしょうね。
個人旅行で行ったのに行く先々で、さっきもあの人いた、という同じ日本人にあったりしていましたから。

たまたまその店がガイドブックに載っていたばっかりに、日本で言ったら
「伯方の塩なんてその辺のスーパーで売っているのに何で外人がこんなにウチの店で買うんだろう?」
と個人商店の店主さんが不思議に思う感じに近いのでしょうか。

たぶん、ガイドブックを教科書にしてしまうのは、失敗したくないのと、マネをしておけば安心というのがある気がします。
自分の嗅覚で選んだお店が不味かったら、旅行中の貴重な食事のうちの一回を失敗とカウントすることになるけど、美味しいって言ってる人がいる所なら安心かな、っていう。
さらにお土産となると、ヘタなものを買っていくとこちらの信用問題にも関わりそうですからね。これがおいしいって人気なんだよ、って言えるものをあげた方が無難な気がします。

そこへ行くと日本に来る外国人はガイドブックなど持たずに好き勝手に自分の食べたいものを食べているイメージです。
これも「YOUは何しに日本へ?」の刷り込みですけどね。
ポッキー食べに日本に来たとか、卵焼きを食べてみたくて日本に来た、コンビニで食べたあのパンが食べたくて再来日したとか非常に個人的でニッチなニーズで来ている感じがします。
右に倣えの日本人的感覚の外国人が日本へ旅行に来たら
「スシー、テンプーラ、スキヤキー、シャブシャブー」
みたいな食事になりそうですが、ポッキー食べに日本に来た外国人がポッキー食べられた時の方が幸せな気がします。

人気のあるもの、値段の高いものを食べられればそれで幸せかというとそうでもなさそうです。
そうなってくると、ありがたがってわたしが食べたこちらのスペキュロスも、冷静に考えたらミスターイトウのチョコチップクッキーのほうが美味しいということになってしまうかもしれませんが、そういうわけでもないのです。
経験、というのもまた大事なものでもあるのです、ええ、はい。

そういうことにしておきましょう、なこの1品。
今日もこのコに首ったけ。

次回のこの1品は「エアコン」です。
また次回。

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